エンドー帝国  カンボジア撮影日記

enen.exblog.jp
ブログトップ
2006年 03月 07日

0307:1年半ぶりのサイゴン

6時起き。
バイタクでキャピトルへ。
早朝から混み合うキャピトル前。
b0003143_22351025.jpg
念のためイウ君に昨日サイゴン行きのバスを買っておいてもらったのだが、車内はかなりガラガラ。
ほぼ定刻でプノンペン発。
朝日を浴びながら橋を渡って国道1号を東へ。
b0003143_2237518.jpg
ニャッルーングの手前で大規模工事。
b0003143_22404487.jpg
日本かなぁと思ったら日本だった。
フェリーでメコンを渡る。
b0003143_2245226.jpg
船の名前はヴィシュヌ。
カンボジアらしい。
馬も対岸へ。
b0003143_2245346.jpg
「メコン工」なるステッカーの貼られた工事車両が乗っていた。
b0003143_22463017.jpg
人々の足であるこのフェリーも、今日本が橋を架けるために色々な調査をしているはず。
橋が架かった移動の便利さや経済効果は、コンポンチャムのスピアンキズナで実証済みだが、やはり渡し舟がなくなると寂しくなる気がする。
b0003143_22554641.jpg
ニャッルーングから先の道は、ますますよくなる。
b0003143_2258856.jpg
昔、スバイリエン周辺で、道がメチャクチャ悪くて本当に嫌になったのが嘘みたいだ。
国境までの国道の建物を見ながら、ちょっと先のベトナムに行くと、人種だけでなく、家までがらっと変る。
b0003143_2331231.jpg
b0003143_2331935.jpg
b0003143_2332639.jpg
バスの正面から見る彼方に、巨大な建造物が目に入る。
巨大な建造物は新築されたカンボジアのイミグレだった。
b0003143_2344441.jpg
で、でっけー。
1年半前に来た時は、ベトナムのイミグレはまだ建設途中だったものの、相変わらずただっ広い荒野のど真ん中に、国境を記した道標がぽっつんとあるだけだったのに…
キャピトルの添乗員が、パスポートを集めイミグレに行った。
「今日は日本人だらけだよ」
彼が言う通り、7割が日本人だった。
国境脇のレストランで休憩。
高いのはわかってたけど腹が減っていたので豚炒飯を頼んだら、これがまたうまかった。
b0003143_23132513.jpg
暑いから犬も床に腹をべったりくっつけてだらーっとしている。
東南アジアではどこでも見られる光景。
b0003143_23145170.jpg
両替レートを見ると、1$=15850D。
b0003143_231521100.jpg
初めて行った5年位前から1年半くらい前まで、15000D前後だったので少し変動したようだ。
同じバスに乗っていた青年に、「どこかのHPに赤いTシャツ着てタケオの建築を手伝っている写真が載ってますよね?」と言われた。
ああ、「僕は大麻とか大丈夫なんですよ、チェンラ行って吸って来ます」と調子ぶっこいてチェンラに大麻吸いに行って、夜中の2時半過ぎに、「すんませーん、すんませーん」と叫んでモムさんを叩き起こして帰って来た馬鹿のHPか。
大丈夫と自信満々で出て行ったのに、完全にラリって、「ああぁ、階段、階段がぁ!!」と意味不明なことを口走っていた馬鹿だ。
そんなところでよく俺を見つけたなぁと思った。
しばらくして係員の指示で、バスに乗ってイミグレへ行く。
女性係官から一人一人名前を呼ばれ、パスポートを手渡され、ベトナム国境手前までバスで移動。
そこからは各自国境を越え、シンカフェのバスに乗り継がなければならない。
国境を示す石の周りだけが囲まれて、昔のように地面がむき出しだった。
1年半前に建築途中だったベトナムのイミグレは出来上がっていた。
中に入ると、おっさんたちがぐわーっとやって来て「パスポート!」と言う。
前の人に倣ってパスポートを差し出すと、おっさんたちは物凄い勢いで入国申請書を書き上げる。
さっきの青年に「ベトナムだからなぁ…」と言っていると、案の定書きあがったパスポートの持ち主に「1$!」と言い出した。
すかさずパスポートを奪い取り、おっさんの手元にあった入国用の紙を奪い取って、1枚むしり取った。
「ノォー!」と叫んでいるが、こっちが「ノォッー!」じゃ。
ふさけんな。
自分で書類記入し、入国。
入国後、よくわからない金を取られ、そのままベトナム側へ。
普段ならばイミグレ出た先の駐車場にバスが停まっているはずなのだが、見当たらない。
一周して戻ると、休憩所の前に小さなシンカフェの看板がぶら下がっていた。
b0003143_19362497.jpg
20分ほど待ってシンカフェのバス登場。
皆、自然とカンボジアと同じ座席に座る。
全員が乗り込んで出発。
b0003143_1937383.jpg
たった数キロしか離れていないのに、ベトナム側の景色は一変する。
同じ貧しい国でも、それでもカンボジアよりも豊かに見える。
b0003143_19382776.jpg
b0003143_19383379.jpg
携帯のメール着信音が鳴った気がした。
携帯を取り出すと、確かにメールを受信していた。
ベトナムの携帯電話会社からのメッセージで、自動でローミングサービスを開始したお知らせだった。
「あなたのベトナム滞在がエンジョイしてね」
b0003143_19403920.jpg
エンジョイはいいんだけど、ローミングされた電話の使い方がわからんからエンジョイならないっつーの。
こりゃぁ、国境で10$分ぐらいセルカード入れておけばよかったと後悔。
流れる外の景色の中に、今回の初アオザイ女子高生を見送りながら、うつらうつらと意識がし始める。

約1時間後。
サイゴン市内に近付き、車の数も増えた。
青いアオザイギャルがちらほら。
b0003143_1944073.jpg
b0003143_1944698.jpg
b0003143_1944132.jpg
でも、みんなマスクに帽子の重装備で、全然ダメ。
午後1時半にはシンカフェの前に到着と言う、史上最速でサイゴンに着いた。
さぁーて、宿に移動しよう。

かつてサイゴンには「一期一会」という最強の日本人宿があった。
経営はフエの「ビンジュオンホテル」という、やはり日本人宿で働いていたトアンさん。
当時まだ20代前半。
日本語の発音こそおかしいが、ほぼ完璧に日本語を使いこなす人だった。
この「ベトナムのカオサン」と呼ばれるファングーラオ界隈で、ドミトリー2.5$という価格破壊を起こした人物である。
突如登場した「一期一会」は、インドシナを旅する旅行者の間で口コミで広まり、大盛況だった。
皮肉にも、ガイドブックに載ると同時に諸事情で看板を降ろすことになった。
1年半の短い営業だった。

一期一会が看板を降ろしてから、サイゴンでの宿は客引きに連れて行かれた路地裏にある民家のような宿に泊るようになった。
ブイビエンとデタムとファングーラオに挟まれたビルとビルの間に建てられた住宅は、まるで今は無き、香港の九龍城砦を思わせる。
路地裏の生活に密着した宿が面白くなっていた。
皆、サイゴン=ほうれん荘に行こうとするが、この路地裏の宿を知ってしまうと、これが癖になってやめられない。
サイゴンなんて観光する場所なんてないに等しいし、初めてじゃないんだから、情報交換する必要も無い。
朝から夜までどうせアオザイ娘探すだけなんだし、誰かとつるんで時間を無駄にすることだけは避けたかった。
やっちんと2004年にサイゴンに行った時泊った「BE BA」という宿に足を向けた。
シンカフェのすぐ前の入り口から路地へ入って行き、右へ右へ50メートルほど進むと、おじいちゃんがこっちに気付き「泊るのか?」という顔をしていた。
1年半も前のことだから覚えてはいないのだろう。
すぐに2階の、前にも泊った部屋に案内してくれた。
b0003143_207396.jpg
ベッドも広いし、窓を開ければ路地裏の生活音が飛び込んでくる。
b0003143_20151573.jpg
おじいちゃんがすぐに宿泊カードを持って来て書くように促された。
国境でボールペンを使ってから落としたらしい。
下へ筆記道具を借りに行くと、台所であたふたと何かを作っている。
筆記道具を借りて部屋で書いていると、おじいちゃんがジョッキに飲み物を入れて持って来てくれた。
飲め、飲めと置く。
b0003143_20104352.jpg
液体はレモネードジュースで、台所で絞ってくれていたのだろう。
蜂蜜が入っているのか、ほんのりと甘い。
そして氷が全体を冷たくしていてうまい。
一気に飲んでしまった。
ここのおじいさんは愛想も気遣いもよく、前回に泊った時も、色々とやってくれた。

さて、こんな早い時間にサイゴン着いたし、久々のサイゴンの様子でも見ようと出発。
まずはサイゴンに来たら絶対に食べちゃうバクダンカフェへ。
b0003143_20182034.jpg
ボリューム満点のこのアイスがたまらない。
お釣りのドンが硬貨で返ってきたのに驚いた。
b0003143_20185014.jpg
前回来た時に、高額紙幣が新札になってタイの50Bと同じプラスティックのような紙幣になっていて驚いたが。
しかし、硬貨だと財布の中がめんどくさいなぁと思う。
次にオサレなカフェーに向かう。
フジのプロラボの斜め向かいにあるカフェで、最近テレビだか雑誌で見た。
ベトナムといえばベトナムコーヒーでしょう。
コーヒーダメだけど、どうしても飲んでしまう。
b0003143_20224052.jpg
アイスミルクコーヒーが一番だ。
独特のフィルターでコーヒーを落とし、底に溜まったコンデンスミルクと混ぜ合わせ、氷の入った容器に移し替えて飲む。
これぞベトナム流。
小一時間待ったりして、コーヒー飲んだ後の副作用、「トイレが(大小共に)近くなる」に見舞われる。
宿まで戻る。
公園の近くで、荷車を押すおばちゃんにぴったしと寄り添う忠犬がいた。
b0003143_2028034.jpg
おばちゃんに寄り添ったり、歩くおばちゃんの股の間に入って着いて行ったり。
すれ違う人が笑顔で振り返るくらい微笑ましい光景だった。
デタムの入り口に到着すると、そこにあったサイゴンカフェがロッテリアになっていた。
b0003143_20302567.jpg
ELTの持田に似た従業員を眺めながらコーヒーを飲むつもりだったのに…
雰囲気も好きな店だっただけに非常に悔やまれる。
初めて来た時からずっとやってる屋台でサイゴンビアーを注文。
b0003143_2033345.jpg
やはりサイゴンなのでご当地の名前が着いているものを飲みたい。
そして恒例、ハマグリ。
b0003143_22253963.jpg
これがサイコーにウマイ。
ちょっと塩味が濃くなっていたけど…
カンボジアは、タイとベトナムの飯のウマイ国に挟まれ、ローカルフードがうまくない。
というか、田舎の本当のローカルフードしかない場所は、本当に苦痛でしかない。
カンボジア大好きなのに、飯だけは勘弁して欲しい。
それに比べ、ベトナムはメシうますぎ。
軽く飲んで、食べて、バイタクでレタントン通りの寿司屋へ。
一期一会のオーナーの妹だった、なーちゃんが働いている店だ。
まだ働いているという確証はなかったが、なんとなくまだいる気がした。
訪れてカウンターに座る。
まぁ、呼んでもらわなくてもそのうち出てくるだろう、と思っていたら、奥からひょっこり出てきた。
「あー、遠藤さん、久しぶりダネー。ちょっと太ったんジャナイの?」
なーちゃんは元気そうだった。
「ちょっとマッテね」
そう言って奥へ引っ込み、しばらくすると二冊の本を持って来た。
見ると、なーちゃんがアオザイを着てモデルをやってるじゃないか。
b0003143_20392829.jpg
スゲー、スゲー。
「トアンさんはどうしてるの?」と尋ねると「トアンさんも載ってるよ」とページを開く。
そこには、七三分けのスーツ姿のトアンさんが乗っていた。
「今、日本に行ってるヨ」
ほえー。
「何食べる?鉄火ドン?」
こっちの好みをちゃんと覚えていた。
ここのまぐろは、ほんのりと甘みがあって食べるのがもったいないくらい美味い。
ベトナム産のまぐろらしいのだが、こんなに美味いとは知らなかった。
日本じゃ1500円はするだろう。
鉄火丼が来るまでなーちゃんと話す。
「いつカンボジアに帰るの?」
カンボジアから来たことまで見透かされていた。
「よくわかるねー」と言うと、「ワカルヨ~」と答える。
以前、一期一会に泊った時、そろそろカンボジアに行くかということで、なーちゃんにプノンペン行きのチケットを頼んだのだが、
「えー、もっといようよ、延泊延泊」
なんて言っていた。
翌日、本当にチケット取ってなくて、笑顔でごまかされた。
兄のトアンさんも「エンパク、エンパク」と笑っていた。
そんな話をするとなーちゃんも覚えていて、結構お客さんいたハズなのに、よく覚えているなぁと改めて感心させられる。
サンミゲルの生を飲みながら鉄火丼を待つ。
サンミゲルは俺が初めて海外へ行った香港で飲んだ記念すべきビールだ。
見かけるとついつい飲んでしまう。
でもこんなに水っぽかったっけ?
鉄火丼登場。
b0003143_22185973.jpg
口の中にほんのりと甘いまぐろの味が広がる。
いやぁ、食べるのが本当にもったいない!
なーちゃんは用があるらしく、明後日会う約束をして帰って行った。
海ぶどうも食べたかったのだが切れちゃってたので、サーモンを。
b0003143_22205735.jpg
これまたうめぇ~。
帰りに以前に行ったアオザイの「おねーさんと楽しく飲めるお店」に行ったのだが、どうもあまりかわいらしくないので酔っ払うまで飲んでとっとと帰る。
夕方の屋台で、やっとビアホイを飲むが、夕方+寿司屋+アオザイのお店で飲んだため最後まで飲み切れずに帰った。
[PR]

by ong-bak | 2006-03-07 21:52 | 2006春旅


<< 0308:アオザイって素晴らし...      0306:プノンペンへ >>