2005年 10月 23日
昨日疲れたので朝日はお休み。 行った人の話しだと、今日はダメだった模様。 ここ数日出勤していなかった、お手伝いさんのソカーのお父さんが亡くなったらしい。 昼前に葬式に行くかと誘われたが、葬式用の服がない。 黒のシャツはダメらしい。 アンコールのチケットもあるし、正直何時になるか判らない。 昨日の写真も届けに行かねばならないし。 申し訳ないが断った。 先生とドリームで写真を届けに行く。 ヘルメットに手袋と完全装備する先生。 しかも「コンタクトだからさぁ」と言う。 こりゃぁ、どっか遠出するなー。 昨日のアンコール・トムの中の寺へ。 昨日の姉妹?らしき二人がすぐいたので、昨日の写真を渡す。 渡すと、待っていたかのように、バイクで去って行った。 境内では何かの儀式が始まる。 托鉢のように、お供え物をする人々。 わき道から抜けると、バプーオン近くのレストランの真裏だった。 昨日撮影しきれなかった、南クリアンと、プラサット・スール・プラサットの南側撮影。 先生の顔なじみの屋台はバイヨンに最も近い辺りらしく、こっちの方は来たことがないとか。 店のおねーちゃん、おばちゃんも知らないみたいで、「友達」と紹介しておいた。 しかし、二人揃ってデジタル一眼持っているもんだから、いつも通り「撮って」と言われる。 「持ってこなきゃダメ?」と先生は言っていた。 「ここ、丸見えだから、前通る度に呼ばれますよ(笑)」 バナナパンケーキを食べた。 ソカーのお父さんの葬式にちょっとだけでも顔出そうという事で、バコンに向かう。 家は知らないけど、最終的にバコンに葬列は来るのでは?とにらんでバコンに向かったが、葬儀の白いのぼりは寺に出ていなかった。 バコン周辺で耳を澄まし、スピーカーから流れているであろう、音を探すが聞こえない。 ロレイに向かってみる。 プリア・コーの前で、チケットチェックのお兄ちゃんが、バイクのシートに突っ伏して、さっき通った時と同じ格好で寝ていた。 面白いので撮影しようとバイクを停めて降りようとしたら、起きたので「あーー、もう!空気読んでよぉー(←日本語で)」と愚痴をこぼして去った。 ロレイも同じくのぼりは出てなくて、葬儀はしていない。 諦めると、「うちの菩提寺行くわ」と先生が言い出して、ぶーーんと国道東へ。 橋越えた集落を北上。 道はあまりよくないのでケツが跳ねる。 この辺は、以前遺跡探しに行った帰り、バイクぶっ壊れて道端の修理やで修理した辺りだ。 そこから先にさらに入ってしばらく走り、寺へ。 「来たことあるーー?」 と聞かれ、境内を見回す。 以前撮影した覚えのある遺跡の石があったので思い出す。 「あります、あります」 「これはー??」 境内の一角に、死体を貪り食うカラスと白骨死体。 不気味な壁画。 境内のすぐ外の民家から「アギ~ラ!アギ~ラ!」と呼ばれている。 「うちね、よくここ来るの。ここね、よくイベントとかやってんの。綱引きとか。んでよく一緒にやってんの」 「…」 「んじゃ行こうか」 バイクにまたがって出発。 「こっちいこーっと」 同じ道じゃ嫌だそうで、別の道から。 よほど外国人が珍しいようで、道端の子供がきょとーんとこっちを眺めていた。 途中一箇所、道が水に覆われてた場所を越え、T字路を右へ。 しかし、すぐ先に水溜りがあり、丸太で作った橋があるだけ。 迂回路も水で沈んで橋を越えるしかない。 「嫌な予感がする」(←スターウォーズ?) と言うことで、戻る。 と言っても、本当に同じ道が嫌なのか、そのまま直進。 もう、どこをどっちに走ってるのかわからない。 「太陽の位置があっちだからー…」 いやぁ、太陽真上にしか見えないんですけど。 それでも方向感覚はバッチシのようで、ずんずん進む。 バイクが大通りに飛び出した所は、砂利舗装の道。 砂利舗装ってことは、ベン・メリアへの途中の村だ。 こんな地図で空白のような場所をよく突っ切りましたよ。 そのまま南へ向かう。 南にいくつかの寺があり、そのうち一箇所が何かやっていたらしく、片づけをしていた。 バイクを止め、境内を見回す。 特に石はない。 本堂を調べると、ナーガの上で座禅をする仏像と、削られた石の一部を発見。 境内に石がなくても、本堂内に祀られていることも多い。 二手に別れ、境内で撮影してると、おばさんからお呼びがかかった。 おばぁちゃんたちを撮れと言うので撮影。 おじいちゃんも撮影。 先生は、正装した女の子に捕まって、撮影をさせられ、しかも「明日の2時にダムデックの学校前に持って来て」と指定されたらしい。 撮影後くれとは言われるが、日時指定で持って来いと言われるのは初めて聞いた。 しかもダムデックの学校って超でかいからメチャクチャ日と目に付くじゃん! ダムデックまで南下して休憩。 「遺跡あるの知ってる?」と言われ、ワット・バンテアイスレイかと思った。 ワット・バンテアイスレイは、アンコール遺跡群のバンテアイ・スレイとは違う遺跡で、遺跡としてはかろうじて「建ってる」という程度の場所だ。 「別にあるんだよ」と言われ、休憩後バイクで行ったのが、国道沿いにある、市場の隣の人民党の事務所。 事務所の前の国旗掲揚代の下に、確かに石がぁぁあぁぁ! 寺でも池の近くでもないんだもん。 しかも、誰だよ、後からこんな顔削ったのは! 党事務所から道を見ていると、ベン・メリア方面からやって来た、荷台に人を満載したトラックが、西へ、シェムリ方面に走っていく。 数も数台と多い。 どこかでイベントでもやっていたのか? 国道を西に、トラックを追うように戻る。 手にはカメラを持って。 感度400にして、被写体がブレないように設定。 フォーカスも動体予測にする。 先生がトラックの後部に速度を合わせて並び、まずはこちらの存在をアピール。 「ウォーーーー」と叫んで、カメラを持っていることを向こうに認識させる。 先生が速度を上げ、ゆっくりとトラックを追い越しながら、撮影。 「ウォーーーー」と叫んで両手を挙げ、手を振ってくれる。 数台撮影したところで、バッテリーもメモリーも切れたので、道沿いに停車。 降りてバッテリーとメモリーを交換。 先生はD2Xに70-200を装着し、路上に立ったので、トーテムポールのように並んで先ほど追い越したトラックを待つ。 あっちは路上で待ち構えるこっちに気付いて、大声を上げて手を振って通り過ぎて行った。 トラックを見送った後、先生が先に突入。 おばちゃん笑いすぎ。 死んじゃうよ。 民家の中のほうに行って、おばちゃんい色目を使ってウインクなんかしたらもう、カンボジアのおばちゃんのハートはがっちしイタダキですよ。 じゃぁ、うちら帰るわ、バイバイ。 国道を西へ。 途中でガス給油。 ガス給油の屋台の女性は顔に何かの実をパックのように塗り立てて、おばちゃんだかねーちゃんだかまったく不明。 怖いものもある。 今日もいつもどおり、「お出かけ後はモロッポー」。 1か3かどっちに行くかということで、最近は3ばかりで1に行ってないので1にということに。 最近、おばちゃんにまで「あんたら3にはいかないの!」と言われるくらい3ばかり。 うちは、こぢんまりした1が好きなんだけど、やっぱ3が近いからなぁ。 珍しくビッチャラーは私服だった。 もう帰るからちょっと撮影させてもらった。 先生は仕事をすると言うので、時間も遅かったがワットへ行ってみる。 ワットの第二回廊を出たところで、天にそびえる第三回廊を見ながら、ふと思った。 第二回廊の時点で、石を積み上げ、地上からの高さはかなりあるので、こんな高い空間に、これだけの広場・空間を作った昔の人に感動した。 「写真を撮ってください」と頼まれる。 渡されたカメラは10Dと1D。 「どこの国の人ですか?」と聞くと「フィリピン」と返ってきた。 一人はフィリピンの新聞社の写真らしい。 「あなたも、フォトフェステバルに来たの?」と聞かれた。 まぁ、それが狙いじゃないけど、帰る前に見れるので「明日行く」と答えておいた。 晩飯に中華へ誘われたのでウッドハウスへ。 そこそこの人数がいると、メニューが沢山で豪華に見える。 食卓を撮影しまくるうちら。 帰りに甘いものを食べに行く。 すぐ近くで今日から開催された写真展の会場では、オープニングパーティのような飲み会が開催されていた。 昔、モックの屋台がプサルーの前にあったころ、甘味屋には毎日行ったが、今回は初めてだ。 そういえば、タケオで今回シェイクを一杯も飲んでいない。 かつてのシェイク娘、チャンティが作っていたころのタケオのシェイクはそりゃぁ最高だった。 1日数杯は飲んでよく腹壊したもんだ。 その後、モックに変わって、モックが辞めた後は、ほとんど飲まなくなった。 毎晩モックの店まで飲みに行っていた。 コンデンスミルクいっぱいで、値段は上がっていたがうまかった。 んで、モック姉妹が行方不明になり(つい最近の情報で、ポイペトの薬局にいることが判明)、それ以来、どこでも屋台でもシェイクを飲んでいない。 モロでたまに飲むけど、フルーツシェイクよりも、もう少しお洒落な感じの、「ハニーレモン」とか「ヨーグルト」だから比べられないからなぁ。 甘味屋で待っている間に、先生から連絡あったので、モロ3へ。 カウンターにいた先生がピザを差し出してくる。 「うちおなかいっぱい。食べていいよ」 食いかけじゃないっすかぁ。 (それでも代金は請求されるんだけど) ピザ食って、昨日来れなかったマッサージを受けに3階へ。 着替えて横になる。 今日はちゃんと足の裏を洗って、ゴリゴリとマッサージ。 先日のソックサン入り口のマッサージは「豪」だと、モロは「柔」か。 柔といってもナヨナヨはなく、肘で足裏をゴリゴリしたりと、また違う。 気が付けば睡眠… ダメだな、マッサージ行くと寝てばっかやん。 降りると先生は既に帰っていた。 外は大雨。 雨が止むのを待つ。 ラーメンさんと雑談しながら雨が小降りになるのを待って帰った。
by ong-bak
| 2005-10-23 22:41
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カンボジア専門カメラマン、エンドーの旅そして日々の(怠惰な)生活 カンボジアの写真と言えばエンドー帝国。急性骨髄性白血病により2007年7月14日逝去。エンドー帝国は永久に不滅です。 by ong-bak カレンダー
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