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エンドー帝国  カンボジア撮影日記

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2005年 06月 13日

0613:怒り爆発森タワー

朝四時過ぎ起床。
始発で出発。
6時半六本木到着。
指定されてる現場に行こうとするが、ビルには入れない。
スタッフパスを下げていた若者に聞いてもわからないと言う。
何を聞いても「わからない」。
上司に確認するとか言えないのかボケナス。
途方に暮れていると映画館の前に長蛇の列。
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10人くらいはいるかと思ってたけど20人はいるよ。
早ぇ~。
俺コレが限界たから。
つーかさ、13時の会見なのに集合8時な意味がワカラナイ。
ワタシー、ゴジカン、ドウスレバイイノ?
7時に整理券配られたけど行く場所もないからその場で待機。
テレビは列をバックにレポーターが解説を始めている。
建物の陰にチラッとメイドらしき姿が見えた。
ハンディカム持った女性の前にマイク片手に立つメイドレポーター。
意味不明。
収録終えるとエプロン外して上着を着ていたけど、黒のワンピースから覗かせる白い襟が怪しさを倍増させる。
8時に49階へ移動と言ってたのに全然動かない。
いない人間の番号を読んで探していやがる。
指定した時間に来ない奴なんて迷惑なんだからほっておけよ。
なんか撮影時間10分らしい。
その10分のために並んでると考えると嫌だわ。
やっと移動開始。
受付を済ませて通された場所は、なーんもない高校の教室くらいの場所。
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床に黒いカーペットが敷かれ、窓から東京が見渡せる。
部屋の隅にエビアンが置かれているだけで椅子もない。
一瞬呆然と立ち尽くす。
これから3時間半も待たす場所に椅子もないなんて。
後から来る人も同じ反応。
頭に来たので部屋の外にいるスタッフのねーちゃんに「椅子もないここで待てっての?」と言うと「ハイ」との返事。
ハイじゃないだろ。
「椅子とか出す予定はないワケ?」と言ったら
「ハイ」
「じゃぁ、ここで3時間床に座って待てって言うのね!」
「確認します」
確認するとかの次元じゃねーだろ。
上司らしき男とやって来て、男が「ここに椅子を運んできておいておけ」というような会話をしていた。
しばらくして、台車に山積みになった椅子を転がして来て「椅子を用意しましたので、ご自由にお使いください」だって。
おいおいおいおい、それは、お前らが事前に並べておくものだろう!
椅子を確保し、窓の外に向けて置く。
暇なので窓の外の景色を楽しむ。
目の前に見える花瓶のような形をしたマンションは、奇抜すぎて地震の不安があって売れなかったらしい。
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お台場の方はガスっていてよく見えない。
真下を見ると、人が歩いているのが確認できる。
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「はははは!人がゴミのようだ!」という、「大佐」の台詞が脳裏から聞こえて来る。
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200ミリのレンズを装着したカメラで、走っている車にピントを合わせる。
なんだかゴルゴ13な気分だぜぇ。
でもすぐに飽きる。
やることもない。
腹も減った。
軽食を用意しているとは言っていたが、出てくる気配もない。
受付に行って聞くと、11時半くらいの予定だと言う。
そんな時間じゃ昼飯じゃん…
49階から下界に降りる元気もなく、コンビにも相当歩かないとないこの周辺、窓の前に脚立を置いて足を投げ出しで、だら~としてうとうととする。

11時半、整理番号順に会場へ移動して場所確保。
大型のひな壇が用意され、全員がきちんと撮影できるようにセッティングされていた。
「撮影時間何分ですか?」と誰かが尋ねる。
「3分です」
え?3分???
朝6時半から並んで、数時間待たされて3分?
俺は3分のためにこんなに並んでいたのか!?
しかも、撮影までもまだ1時間半もある。
何なの、この待たされ時間は!
待機室は追い出されるし、飯は来ない。
朝、一緒に並んでいた女性カメラマンに話すと、「ああ、なんかテレビの方にあるって聞いたんで行ったら、もう何も残ってなかったですよ」と言われる。
何~!なんでこっちには飯来ないんだ!
「テレビとの対応、全然違いますね。あっちは会議室みたいに机と椅子が並んでいましたよ」
オイオイオイオイ、どれだけスチールを馬鹿にしてんだ、コラ!

1時になってやっと撮影開始。
3人が会見場に入ってくる。
約150人がいっせいにストロボを使用するので、物凄い閃光。
自分の写真には他人の強い光が当たり、その際に発行したストロボチャージ中に切れたシャッターは真っ黒。
しかも、カードの読み込みが遅く、間に合わない。
「あと10秒!」
マジかよ。
と思っても、10秒で撮れる訳がない。
「プリーズ!」皆が目線ほしさに叫ぶ中、文法とか関係なく、とにかく「プリーズ!」と叫んだ。
監督と子役はすぐに帰ってしまったが、主役は突然、我々の前にでーんとあぐらをかいて座り、写真を撮らせた。
一瞬固まる一同…そして次の瞬間、取り囲むように皆が同時に前に飛び出た。
主役は、笑顔でだれかのデジタルカメラを拾い上げ、構えて180度、ストロボを炊きながらこちらを写す。
「(主役の名前)!!プリーズ!」
ボディーガードだか、配給会社の人間が入ってきて制止するが、そんなん数十人に対して有効であるはずがない。
朝8時に集合させられ、椅子も用意されズ、水一杯で6時間半待ったうっぷんを晴らすかのように、皆殺気立っていた。
主役は笑顔で帰って行く。
あっという間の数分間。
会場に「カチチッ」っという、デジカメの画像表示をするダイヤルを回す音が響く。
皆、撮影した画像のチェック。
90枚くらいしか撮影できなかった。
使えそうなのはほんとに数枚。
でも1枚だけ、目の前でカメラを持つ主役の、露出・ピントバッチしな1枚があった。
帰ろうとすると、編集さんから連絡があって、時間があるから会社まで来てデータが欲しいと言われる。
会社がすぐ近くなので行く。
編集部に行くのは初めてだ。
編集部でデータをコピーして、次の撮影場所、NHKホールへ。
バスで渋谷まで移動し、遅い朝飯を食ったのは3時。
街中で、なんかのバラエティ番組で見た、皮のノースリーブ、短パンでゲイのミニスカ男ポリスみたいな奴が腰をいつも振るキャラクターが歩いているのを発見。
ロケのようだった。
ディレクターがチンピラ風の男2人組みに「ゆっくりでいいから!ダラダラ歩いてきて!」と指示を出す。
今日もヤラセがんばてください。

そのままNHKホールへ。
楽屋搬入口で待つ。
最後にやって来たジジィカメラマン、こっちが並んでいる脇を通り過ぎて「並んでるのか?」ととぼけたことをぬかす。
見てわかんないのか、耄碌ジジィめ。
受付を済ませ、会場に順番で案内されたのだが、このジジィ、一番最後に来たくせに、堂々と最初に歩いてセンターを陣取りやがった。
担当者が、リハーサルが遅れていると言いに来て、また待たされる。
なんだか地下全体が、猫よけの薬みたいな悪臭を放ち、目がしみる。
眠いのでパイプ椅子に座ったまま、うつらうつらして過ごす。
しばらくして編集さんがやって来て、遅れているのを知ると、食堂で寿司をご馳走してくれた。
NHKの食堂は安いんだよね。
9年くらい前、高校卒業した春休みに、少々NHKでADのバイトをしてたので、数年ぶりだった。
食堂には職人がいて、ちゃんと寿司を握ってくれた。
視聴料払いたくないなぁ。
ホールに戻ると丁度時間で移動。
初めて入ったNHKホール。
紅白だと広く感じるのだが、こんなに狭いの!?
やっぱり映像は広く見せるなぁと思う。
約1時間リハーサル風景を撮影し、地下で記者会見。
従来は入稿日なのでどっかの漫画喫茶からデータを送るという、ダルい作業なのだが、編集さんが会社でやろうと言ってくれたので、六本木へ戻って編集部でデータを渡し、帰宅。

今日の合計待ち時間…11時間半。
お疲れ、俺。

by ong-bak | 2005-06-13 23:30 | 写真日記


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