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エンドー帝国  カンボジア撮影日記

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2004年 09月 12日

0912:シヴォタで追突する

昨夜のパスポートは、空港から乗って来たタクシー内で発見されたらしい。
他国と違って、カンボジアはさほど、パスポート狙いの事件は多くない。
現金と一緒に盗まれても、パスポートだけ捨てられて届けられたり、強盗に「パスポート盗ってもしょうがないだろ」と説得し、現金は盗られたがパスポートだけは返してもらった話を聞いた。

日記の更新へ行くが、唯一USBが使えるPCが、ワープロ打ちに使用されている。
しばらくしてもう一度行くと、ラチャナーが使用してたので、終わるのを待つ。
メールをプリントアウトして終わり・・・という時、西洋人がデジカメのデータをCDに焼きに登場。
CDを焼けるPCも、このPCだけなので、ラチャナーもプリントアウトする前に終了。(ラチャナーは月ぎめで契約している代わり、CDを焼く客が来たらどくようにしているようだ)
俺もいつになるか判らないので、店を出て、豆腐を買いにプサチャーへ。
シヴォタ通りの真ん中で自転車がチンタラ併走。微妙に蛇行して走っている。
左から抜こうとすると、ゆーーーくりと道路の左に寄って来た。
避け切れない。
「んがぁーー」
後輪のブレーキをメ一杯踏もうしたが、滑ってコケル恐れがあり、ためらって、前輪のブレーキ(ほとんど効かない)を思いっきり握り締めた。
微かに減速しながらも、俺のバイクの前輪が、前を走っていた右のクメール人の自転車の後輪にぶつかる。
たいして速度も出ていなかったのだが、クメール人の自転車の前輪が、ぐわぁーーーと浮いた。
この時、俺の頭の中には「いくら請求される??100ドルか?」としか思いつかない。
自転車はそのまま道路に落ち、バランスを崩して乗っていた男は転んだ。
脇にバイクを停め、様子を見る。怪我をした様子はない。
恐る恐る声を掛ける。
「ソ、ソ、ソ、ソ、ソムトォ(ご、ご、ご、ご、ごめんなさい)」
自転車を見るとチェーンが外れただけで済んだ様だ。
どっか痛いか?と聞くと、「痛くない」と言う。
自転車に乗っていた若い男は、自転車を立ち上げ、苦笑いをして、頭をぽりぽり掻きながら、道路を渡って行った。
数人の人間が様子を見ていた。
正直こっぱずかしい。
バイクを見ると、前輪のブレーキワイヤーがぶっ飛んで外れていた。
いつもの修理屋が目の前だったのでその足で修理へ。
交換1ドルと言われたが、交換せずに直ったので料金はいらないと言ってくれた。
プサチャーへ行き豆腐購入。
タケオに戻って食す。
工夫さんたちが昼休みで、揃ってテレビを見ていたので、食うか?とスプーンですくって見せたが、一同首を横に振った。
チュモーは犬のくせに豆腐をやると食べている。アイツはきっと自分を人間だと思っているはずだ。

ラチャニーが21日誕生日なのだが、やっちんに何か買えとねだったようで、ラチャナーとラチャニーと四人でプサチャーへ。
服が欲しいらしく、色々選んでいるが、一緒だとぼったくられるので選ばせる。
偶然にも、従業員のトマが今日誕生日らしい。
ラチャニーはオーナーの娘だし、物に不自由していないから、あまり物を与えたくないのが本音だが、田舎から住み込みでこき使われまくってるトマの方に何かあげたいくらいだ。
やっちんと何か後で買うことにして、その足でアンコール・トムへ。
チェックゲートのいつもの面々に写真を渡すと喜んでいた。
死者の門で撮影。
0912:シヴォタで追突する_b0003143_22501785.jpg
そこで会ったトゥクトゥクの運転手は、「宿に所属すると、コミッションを取ってばかりで、手元には少ししか入らない。だから俺はフリーなんだ」と語っていた。

帰りに東プラサット・トップに寄って、バケンへ。
登り始めて雨が降り始めたので帰る。
露天風呂も入るつもりでモロッポーへ。
お冷が、自動給水機が導入され、セルフサービスになっている。
一瞬、俺が水を飲みすぎなのかと思った。
最近は、従業員が皆忙しそうなので、自分で勝手にカウンターから氷と水を取り出していた。
やっちんが風呂に入っている間に、トンカツを注文。ご飯三杯で平らげる。満腹。
ンガーと新人のパーの写真を撮る。
0912:シヴォタで追突する_b0003143_22503662.jpg

「明日持って来てね~」と言われる。
俺も入ろうかと思っていたら、思いのほか雨が強くなる。
一度タケオに戻ってもう一度来ようかと思ってタケオに戻る。
結局、トマーに何をあげようかと考えたのだが、ケーキをトマー一人にあげるわけにもいかないので、やっちんとスターマートで好きなものを買うことに。
アイスは相変わらずジャックフルーツがいいようで、他にシャンプーが欲しいようなので選ばせる。
シャンプーの値段ばかり気にするトマー。
気にしなくていいよ、と言うとシャンプーをひとつ選んでいた。
スターマートから戻って皆でアイスを食べて、ハッピバースデーを歌う。
今まで誰かに何かをもらったことがなかったそうだ。
0912:シヴォタで追突する_b0003143_2251661.jpg

さっきまで遠くで光っていただけの雷が、ごろごろと音を立て、激しい雨と共に、どっかんどっかん落ち始めた。
せっかくの誕生アイスの中、あわただしく働くトマー。
もくもくとアイスを食べるキムとソッオピィーア。
あまりにも雨が激しく、地盤の砂がゆるんでね氏のバイクが倒れる。立て直すだけで、雨に濡らされる。
タケオの中庭部分は雨で洪水。
こんな水が溜まったのは初めて見た。

by ong-bak | 2004-09-12 14:58 | 2004夏旅 


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