エンドー帝国  カンボジア撮影日記

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2005年 01月 16日

アンコール・ワットの春分・秋分

前の記事で少々触れたが、アンコール・ワットの春分と秋分について書きたい。

歩き方の05-06の96ページ右下。
『ちなみに、年に2日、春分の日と秋分の日には、西参道から正面の中央祠堂に昇る朝陽が見られる。運よくこの日にアンコール・ワットを訪れたなら、ぜひとも早起きをして緻密な計算のもとに造られたアンコール・ワットを堪能して欲しい。』と書かれている。

ここで指す、「正面の中央祠堂」とは、中央祠堂の中心-すなわちアンコール・ワットのド真ん中と解釈する(中央祠堂自体の上に朝陽なんて、年に二日以上昇るから)-と、春分、秋分にアンコール・ワットの中心に朝日は昇らないのだ。

遺跡マニアな俺は、バイクの鍵と一緒に方位磁石を持っている。
これは迷った時もそうだが、遺跡に辿り着いたとき、中央祠堂がどちらの方向を向いているかを確認するためだ。
基本的に、クメール遺跡の多くは東西軸を基準に、東を向き、アンコール・ワットとワット・アトヴィアは西を向いている。
その他、地方遺跡は、地形を基準に例外が多くあるが、アンコール遺跡群の中では上記の法則がおおむね適用される。
そこで、アンコール・ワットと並んで立ち、方位磁石を見てみると、実際にはほんの数度だけ軸がずれていて、真西を向いていないのだ。
さらに、これを検証するため、2004年の春分と秋分前後数日間、アンコール・ワット正面から太陽を観測しに行くと明らかに中央部から斜めにずれたところから朝日が昇っていた。

3月の時は、歩き方の内容を信じて、シェムリにやって来て、20日間ほどアンコール・ワットに行かず、春分の日にやっと見に行った人がいたが、この記事を早く修正しない限り、このような不幸な目に遭う旅行客が増えるのであろう。
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by ong-bak | 2005-01-16 17:11 | ★カンボジアあれこれ★


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