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エンドー帝国  カンボジア撮影日記

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2005年 01月 16日

地球の歩き方05-06発売

この時期の恒例である「地球の歩き方 アンコール・ワットとカンボジア 05-06」が発売された。

毎年12月には出るのだが、新しいのはシェムリアップの町が変わりすぎたため、大改定を行うと、関係者から聴いていた。
バクパッカーの方にはご存知、「地球の歩き方」。皮肉を込めて「地球の迷い方」と呼ばれるこのシリーズだが、俺は、この「アンコール・ワットとカンボジア(以下カンボジア)」だけは、5年前から資料として毎年買っている。
(以前、「ラオス」では、ずっと直進するとメコン川という表記があった。方向的には確かにメコン川だが、内戦時代の不発弾のある道無き森を越えた先で、そんなとこまで行ったら死んじゃうよっていう現状をいかにも「メコン川に行けます」という表記があった)
今回、粗探しを兼ねてざっと読んだところ、かなりの場所が改訂された。
●アンコール遺跡群の地図で、プラダック村からバンテアイ・スレイへ向かう道が、実際は1本道なのに、ずっと2本に分岐していた
●プレア・ヴィヘアへのアクセスはあいかわらずタイ側からになっているが、今までのように「カンボジアからは行けない」という表記がなくなった
●シェムリの地図が細分化され、街中の詳細図ができた
●陸路国境に関して、今まで通れる国境も全く存在しないような記述だったのが、存在を認め、その代わり、メジャールートのみをちゃんと紹介するようになった
●ボリュームが増えた

相変わらず改訂されてないところ
●ラオス国境が二ヶ所開いているのに無視
●春分・秋分にアンコール・ワットの正面から日が昇らないのに昇ると書いてある
●アンコール・トム内の詳細地図ができたが、マイナー遺跡の名前、場所が違う(←よくわかっていない人が作っているんだろう)アンコール遺跡群全体の地図の出来はよいと思う
●相変わらず、遺跡の保護が激しくなる前の「いい状態」の写真を使っている
●バンテアイ・スレイの立ち入り規制が中心部だけになっているが、9月の時点でスイスの調査が大掛かりになって、北側半分も入れなくなった
●クバール・スピアンの目玉である彫刻の顔部分が盗掘に遭ってるのに古い写真を使ってる
カンボジアに関してのガイドブックは、俺もいろいろ読んだが、実質この歩き方しかない。(英語ができる人にはロンプラという選択肢も)
ベトナム+カンボジアで、数ページだけカンボジアを載せてるひどいのもあれば、ガイドブックとは言えないような本まである。

1600円程度で、カンボジアのある程度の地域の解説と、遺跡解説が載っていてお手ごろではあるが、少々詰が甘い。
来年度は更なる改訂に励んで欲しいと思う。
はっきり行って、俺の方が遺跡の現状ちゃんと押さえてるわ。これなら。
俺、年に1回は7日券で全部回るもん。いまだに。
ちなみに去年の最高記録は2日で30以上回った。
マジしんどかった。

ちなみに、「地球の歩き方 東南アジア」を買うことは金をドブに捨てるような行為で、トイレットペーパー以下のモノなので、購入されないように注意されたい。

by ong-bak | 2005-01-16 16:50 | ★カンボジアあれこれ★


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