エンドー帝国  カンボジア撮影日記

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2004年 11月 14日

1114:防大開校祭

今日は地元の防衛大学の開校祭に行く。
毎年この時期に開催され、全国から我が子の顔を見ようと、横須賀に防大の父兄が集まる日だ。
防大とは、防衛庁管轄の幹部自衛官養成施設である。まぁ、昔の「士官学校」だ。
特別国家公務員という肩書きが与えられ、(衣)食住はもちろん無料。さらに月11万くらいの給料が支給される。
オツムのレベルは東大クラス(本当か?)、体力は体育大学クラスが必要なところだ。
卒業し、数年後には尉官になって部下を持つという、エリートキャリア組の皆さんだ。
レンジャー出身(陸自のエリート部隊。橋の爆破や潜入工作をするらしい。超エリートは木更津の第一空挺団)の友人が言うには、「奴らは現場じゃ戦いもしないでテントの中で座ってるだけで使い物にならん」とのこと。
そんな人々がこの国を守っているんですよ。

さて、この防大。
普段町中では1年生は制服着用で、背筋を伸ばし歩いているが、開校祭では全員がはっちゃける。
うちの大学だって、相当キチガイは多いが、防大は全学生がキチガイだ。(決して悪い意味ではなく)
以前、「(軍隊調のアナウンスで)学校長登壇!一同起立!中央に注目!」と放送が流れて、学校長が学生にエスコートされて体育館に登場したのだが、入場テーマが「ゴジラ」である。
デデデ、デデデ、デデデデデデ♪
ゴジラのテーマにあわせ、校長がずしーん、ずしーんやって来るのだ。
学生は全身タイツで走り回り、女装した男が校内案内をする。
そして皆ナンパ。やってくる若い女性は、玉の輿を狙ってかどうかは知らんが美人が多い。
女の子だけの入場者を見ると、絶対防大生がナンパしている。

規模が違う。予算が違う。
ジェット戦闘機は飛んでくるわ、上空からパラシュート降下するわ・・・
中でも目玉展示のひとつが戦闘訓練の実演。
学生が戦闘服に身を包み、局地戦を展開する。
(株)陸上自衛隊協力の下、レンジャー部隊を載せたヘリが大学のグランドに低空で侵入し、ロープ1本でレンジャー部隊が降下する。
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これは偵察任務という設定で、レンジャーはすぐに撤収。
次に偵察部隊の斥候がオートバイで進入。
ジャンプ台などで派手に飛んだり、わざと転んで立ち上がりの早さをアピールしたり、手放しでオートバイを運転して銃を構え、走るオートバイをうまく操作しながら射撃を披露する。
その後に装甲車が運動場内を自走し、機関砲の空砲を連打。
そして、爆音と共に対戦車ヘリがやって来て、上空を制圧、制空権を握る。
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64式を担いだ学生登場。雑草を身にまとっている。
1964年採用だからすでに40年も前の銃だ。
陸自の友人の話だと「当たらない」そうで、エアーガンになっても「当たらない」そうだ。
いくら学生でもせめて89式にした方がいいんじゃないすか?防衛庁さん。
って、89式も一丁30万円もするそうだ。どうせなら自衛隊もM16にすりゃいいのに。
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飛び出した学生は、張り巡らされた有刺鉄線のや、土嚢の陰に身を隠して、敵陣に進む。
そんな学生たちに煙幕を投げ込む教官たち。銃声と破裂する模擬煙幕弾。
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「着剣!」の号令一斉に、銃の先端に白兵戦用の銃剣を装着し、敵陣に突入し、敵陣を占拠したという設定で戦闘訓練終了。

これが去年の訓練展示。今年は昨日だから見てないけど、毎年内容は同じ。
土曜日は、日本最強の応援団が、北朝鮮びっくりのキレのいい演舞とコンとを見せてくれる。
うちの大学も、体育評議会だかナンダカ知らんが、厚木で「ボエー、ボエー」とジャイアンのリサイタルみたいな声を出してヘナチョコなことをやっていたが、アンタら一度防大見に来た方がいいぞ。

さて、本日の目玉は、棒倒しである。
ただの棒倒しではない。
海軍士官学校から伝統を誇るという棒倒しだ。(ホンマかいな)
防大は、全学年が1~4の大隊に所属する。大隊は中隊の集まりで、中隊は小隊の集まりだ。
棒倒しは、大隊ごとに別れ、勝利を競う。
昼過ぎからあちこちで集団が気合いを入れている。
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日本テレビが密着取材していた。
この棒倒し、攻撃と防御に別れるのだが、150人の集団殴り合いだ。
毎年担架が待機し、骨折者も出るくらい過激な棒倒しだ。
予選を見る。1大隊対3大隊。
両者がにらみ合う。1大隊は去年の準優勝らしい。
気迫が全然違う。
カウントダウンが始まり、「ゼロ」の号令で両者の攻撃陣が敵陣へ突っ込む。
守備陣は、攻撃者より棒を守る。
棒の上には守りが一人登っていて、登ってくる敵を文字通り蹴落とす。
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圧倒的な機動力と力で45秒で1大隊の勝利。
「学生はその場で気をつけ!」と響く女子学生のアナウンスも耳に入らず、勝ちに酔いしれる1大隊。
破れた3大隊はがっくりと肩を落として整列する。
そのまま両者退場。
次は2大隊と4大隊の予選だが、今が空いていそうなので飯を食いに焼きそばの屋台へ。
けっこううまい。
そのまま4大隊へ行くがなーんもない。
誰もいない。
一応イベントの時間だけ確認して、構内を回る。
構内はかなり広く、職員も自転車や電動キックボードみたいなのを使って移動していたのを見たことがある。

防大は、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、韓国、ルーマニアなどの士官学校と提携し、多くの留学生を受け付けている。
開校祭には、各国お国の軍の正装をしたりもする。各国の展示コーナーも用意されている。
一番規模が大きいのは古くから留学生を受け入れているタイ国軍。
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タイ風焼きそばの屋台をやったり、ムエタイ実演をしたりしている。

4大隊の出し物の時間になったので、会場へ行くと、どうやら4大隊が棒倒しに優勝したそうで、大いに盛り上がっていた。
指導教官がステージの上で
「何で俺が学生じゃないんだ(怒)」
「今日は俺も勝負服を着てきたぞ!(と上着を脱ぐ)」
と叫んでいた。
そしてお目当ての「もじもじ」登場。
コレ、多分7年くらい前に演劇祭で演劇の最後に踊っていたGBD(ゴールデン防大ダンサーズ、ゴールデン馬鹿ダンサーズの説もあり)の流れを組んでいると思う。
毎年、全身タイツの集団が昔のアニメソングや「踊る大捜査線」、「タイタニックのテーマ」できわどいダンスを披露している。
今年は短パンに白いシャツ、サスペンダーに紅白帽で登場。
優勝した4大隊の前で皆大爆笑。
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奇妙奇天烈奇々怪々な踊りを今年も披露した。
繰り返すが、彼らが国を守ってくれるのである。

あと1時間も待てばラグビー場で花火も上がるのだが、寒いから帰る。
馬堀までしかバスがなく、馬堀から歩いた。
家に帰ると、しばらくして小原の丘に季節はずれな花火が咲いた。
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by ong-bak | 2004-11-14 22:10 | 写真日記


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