エンドー帝国  カンボジア撮影日記

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2006年 10月 28日

1028:滅菌解除

枕に首が当たるところが痛いと訴えると、「じゃぁ、今日から滅菌解除にしましょうか。運動してください」とのこと。
イヤァッホ~!
外に出れる。
約2週間ぶりの外の世界。
恐る恐る扉を開く。
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ばったり隣の病室のおばさんと出くわした。
「どう?」と尋ねられる。
思ったより楽だったとの答えに、「そう、よかったわね~」と言っていた。
病棟をぐるぐる回る。
2週間も横になってたこと初めてだから、さすがに足がふらつく。
1日寝てたってけっこうふらつくのに。
滅菌前から入院してた患者さんに、「出れたのね、よかったね~」と声を掛けていただいた。
おじさんは「(坊主の方が)カッコいいぞ」と言ってくれた。
ぐるぐる10周も回るとさすがに暑いし疲れた。
部屋に戻って昨日途中だったガンダムの続き。
抗生剤持ってきた看護婦さん(同世代)に「あら、よかったじゃん」と言われた。
滅菌が解除になったので掃除も掃除のおばちゃんに戻る。
おばちゃんにも「よかったですねぇ」と言われた。

1時ちょうどに友香さんが来てくれた。
ナースステーション前でマスクを被るようにジェスチャーで指示される。
久しぶりに動けるから1階まで降りて売店へ行き、ジュースを買う。
久々に外の空気を吸いに外へ。
想像してたほど寒くはなかった。
初めて10階の食堂へ行ってみる。
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10階の窓からは8階よりも遠くが見えた。
病室から見えた船のイルミネーションは護衛艦だった。
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観艦式があるらしい。
こないだまで特設テントでやっていたサーカスの会場は、既に鉄筋が組まれているようだった。

前、アキバのヨドバシ前で路上ライブをやっていた「こころね」という2人組みのCDをネットで買って来てくれた。
彼らの「この雪が溶けてしまうくらいに」という曲をヨドバシの前で聞いたとき、すぐに7月に錦糸町の駅前で歌っていた2人だ、と思い出した。
ゆっくりと流れるメロディーに、心の奥に届く詩。

今から8年前だっただろうか。
忘年会で珍しく飲んで、横須賀中央を歩いていると、Yデッキの下から歌声が響いていた。
なぜか気になって、翌日から夜横須賀で彼らを探した。
やがて、金曜日に歌っているということが判った。
それから毎週金曜日、俺は横須賀中央に彼らの歌を聞きに行った。
彼らは男性2人+女性という「ドリカム編成」ではあったが、違ったのは決して女性だけがメインでないこと。
当時は「ゆず」が人気絶頂だった。
ゆずのような男性2人のハーモニーに、スパイスのような女性のコーラス。
街中「男性2人の路上ギター」が氾濫するなか、彼らのトリオは違った。
口コミで広まったのか、回を重ねるごとに観客は増え、段々と彼らもオリジナルの曲をメインに歌うようになった。
観客の中に、自宅でレコーディングできるという人がいてCDを作ったり。
俺は毎週ビデオと写真を狂ったように撮ったり。
俺たちも素人ながら、ブラウン管に映る彼らを見たいと思ったに違いない。
彼らはそれだけ魅力的だった。
もちろん、歌だけでなく人柄も。
しかし、突然のメンバー脱退。
最後に同じ場所で行われたサヨナラライブは、100人以上の人が集まった。

今でも、その場所の前を歩くと、歌っていた彼らと手を叩いていた俺たちが見えるような気がする。

いい曲は耳で聞くものではなく心で聞くもの。
意識聞かなくてもそれは自然と胸に響き渡る。

「こころね」の曲を聞いた瞬間、心の奥底でそんな昔の記憶がよみがえった。
今回の入院がきっかけで多くの人とのつながりを認識できた。
夜の横須賀で歌っていた彼らとも、再びネットを介して再会することができたことには白血病に感謝かもしれない。

早速そのCDをパソコンで聞く。
やっぱり、「この雪が溶けてしまうくらいに」を路上で聞いた時のイメージが強く、どうしてもリピートしてしまう。

久しぶりに入浴許可が出たので風呂へ。
最初に湯船にお湯を溜めておいたので、久々にゆっくり湯船にも浸かれた。
服を着て外に出て、看護婦さんに「ドライヤーください」というと「はい」と普通に手渡される。
「んもー突っ込んで欲しいのに~」と言うと、「私はそのまま使ってほしかったんだけど」と言い返された。
うう、あちらが一本上手だったか、悔しい。
ふと頭を触ると、毛がないくせにシャンプーが落ちきってない。
看護婦さんも触るとペタペタしていて「もう一回洗っておいでよ~」と言われた。
めんどくさいけど風呂へ戻る。
パジャマを脱ぐ時かかとに違和感。
見ると今までカサカサだったかかとの部分がふやけてる。
風呂場で爪を立ててこすると、綺麗に剥がれ落ちる。
頭もシャワーでしっかりと洗って部屋に戻った。
風呂入ってる間に友香さんが納豆巻きを買ってきてくれて、食べたらもう仕事の時間。

弟の「滅菌解除になったならさくら連れてけば?」とのことで、さくらを連れてくるという。
犬好きな看護婦さんに伝えると7時半なら勤務が終わるからとのことでその時間に来てもらうことに。
長々と直接ブログにここまで書いていたら消えてしまいやる気ナッスィング。(だからここまで全部書き直した)
着いたと言うので看護婦さんに声かけて1階まで降りる。
ほぼ1ヶ月振りにさくらとの再会。
玄関の自動ドアの向こうに、もこもこしたさくらが見えた。
外に出てさくらの前に立つが無反応。
なぜだ!
確かに7月に坊主にして帰った時はギャンギャン吠えられたけど。
看護婦さんや通りがかりの人には尻尾を振る(メスのくせに女好き)のに、俺とは目も合わせようとしない。
おかんに尻尾をぶんぶん振って抱けとせがむ。
マスクを取って、おいでと言っても来ない。
おかんが病室へ荷物を届けに行ってる間は、ずっと建物の中を見てるし。
お手をさせると、目も合わせず両足を交互に出すけど上の空。
カンボジアに2ヶ月行ってたってそんな態度取らなかったくせに。
「私は好きじゃないのよ」
と言うくせに勝ち誇った笑顔のおかん。
「じゃぁ~帰ろうか~」
「まだ面会時間終わらないだろ!待て」
おかんが柱の影に隠れると必死に探すさくら。
ああ、そうか。
お前はそんな犬だったのか。
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タケオで飼ってたチュモーでさえ、半年振りくらいにスターマートの前で見かけた時、佐々木大先生とタ・ソムからタケオに移動してて、あの馬鹿犬でさえこっちに気づいてガソリンスタンド横切って飛びついて来たのに…
マンチだって花火にびびってドミまで上ってきて、俺のベッドの上に勝手に人の顔の上横切って(キン○マ当たるっつーの)震えてたのに。
さくら、お前はそんな犬だったんだなとかなりショック。

踊るレジェンドは眠くて1時間で録画して寝た。
やっぱりテレビでだとつまらん。
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by ong-bak | 2006-10-28 11:42 | 写真日記


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