エンドー帝国  カンボジア撮影日記

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2006年 09月 01日

0901:患部摘出手術

朝起きたら昨日ちゃんと停めておいたバイクが路上に置かれてた。
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誰だ、コノヤロー!
さくらの散歩してから洗う。
なんだかんだでほぼ一ヶ月洗わなかった。
雨だけど合羽着てばぁちゃんの見舞いに。
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ばぁちゃんは関東大震災の時4歳くらいだったそうで、お兄さんと池で魚を釣ってたらしい。
池が激しく波打ったと思ったら、地震だったそうだ。
家まで這いつくばって帰ったらしい。
まぁ、そんな昔の話を今でもできるんだからまだまだボケてはなさそうだ。

帰りにヤマダ電機寄ってA10を見つけたが展示品で25300円。
高い。
手垢ついてて汚かったし。
だったら27800円で新品買うわ。
洗濯したりしてたら2時。
慌てて軽く飯食って、風呂に入り、病院へ。
もう、今すぐ逃げ出したいくらいなんですけどねぇ。
途中の飲み屋街で、今時珍しい花輪を見かけた。
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最近開店祝いでも葬儀でも見る機会が減ったような気がする。
嫌々、渋々、病院到着。

受付でカードを通し、銀行とか郵便局のように受け付け番号をもらう。
すごいシステムになったんだなぁー、と実感。
皮膚科へ行くと、同意書を出すように言われ、出して椅子に座って待つ。
もう気が気じゃなくて、今すぐ逃げ出したいくらいだ。
左を見ると、集中採血室みたいなところで採血してる姿が見えてしまい、すぐに右を向く。
呼ばれて処置室へ入る。
この時点でもう、顔面蒼白だった模様。
眼鏡を外して器具が見えないようにしたが、何もなかった。
先日もいたおばさんの看護婦さんが、「あら、具合でも悪いの?」と聞いてくる。
「いえ、ダメなんです、注射とか」
血圧を測りながら、「まだ、何も用意してないのに、大丈夫?受けれるの?」
と聞いてきた。
「…ハイ、がんばります…」
となりのカーテン越しに、若い男の声が聞こえる。
「今、縫ってるんすよね?」
もう嫌…
「今、前の人やってるからもう少しかかるから待ってて」
血圧測って外の待合室で待つ。
気が気じゃない。
なんか喉が苦しくて唾を吐き捨てにトイレへ。
先ほどカーテンの中にいたらしい若い男が出てきた。
片足、サンダルでぐるぐるの包帯巻きだった。
ますます嫌になる。

ついに名前を呼ばれ、診察室へ。
部屋の隅の本当に簡易ベッドのような所に、パリッとした真新しいシーツが敷いてある。
ベッドの上には小型の照明。
昔、軍艦島の病院で、リアル手術室に入ったけど、自分がまさか手術台に横になるとは。
サイズも規模も全然違うけど。
先生はカメラを持って登場。
「今日は眼鏡してないんですねー」
いや、器具を見るのが嫌なんです。
数枚写真を撮ってから、
「ちょっと珍しい症状なので写真を撮らせてください」
と言う。
おばさん看護婦さんが黒い幕を広げて立ち、その前で上半身裸で前後左右から撮影。
下半身もおなじく撮影。
未だにミノルタのフィルムカメラだったので
「デジタルにしないんですか?」
と聞いたら、
「ちゃんと使えるのって、高いんでしょ?欲しいんですけどねー」
と言われた。
「今なら9万くらいですよ」
と言うと、
「9万かぁ…出してくれないなぁ」
と言っていた。

撮影が終わり、ズボンを履いて、診察台に横になる。
顔を枕に埋める。
呼吸が激しくなる。
枕の上には紙が何枚か置かれていて、呼吸をすると顔に張り付いて苦しいだけだった。
「大丈夫~?」
「ぐわんばりまず」
「あ、こないだの結果言ってなかったっけ」
ええ、聞いてないです。
「肝機能がちょっと数値引っかかってるから、今度内科で検査した方がいいかも」
「あー・・・前日、飲んでたんですよ」
「どのくらい飲んだの?」
「…どうやって帰ったか覚えてないくらい…」
「…」
看護婦さんとあきれて顔を見合わせる先生。
「…じゃぁ、明日、もう一度血液検査しましょう」
消毒され、
「じゃぁ、麻酔打ちますよ」
と声がかかる。
背中にチクッと針の感触。
それから力が加わる。
続いて、2本、3本と打たれる。
看護婦さんに、鼻でゆっくり深呼吸するように言われた。
麻酔が終わり、5分くらい待つように言われた。

時間が長い。
手をぶらぶらしたり、目で室内を見回したりして時間を過ごす。
そんな状況の中、普通の処置室内でやってるので、目の前を看護婦さんが行き交うわ、事務のおねーさんは往復するわ、落ち着かない。
しばらくして先生が戻ってきた。
ついに開始。
背中に何か布のようなものをあてがわれた。
どうも切る場所の穴が空いているらしい。
「これは痛いですかー?」
何も感覚はない。
「痛くないです」
麻酔が効いているか、竹串のようなもので突付いているという。
「今、ラインを引いてます。切る場所の設計図のようなものです」
背中をぐいぐいと押される感覚と、周囲に何か触れている感覚はあるものの、何にも感じない。
そして、摘出場所の切除が始まった。
背中に力がかかるのが分かるが、痛みなどは全く感じない。
ぐっ、ぐっ、という押される感覚がするだけだ。
「こんな「層」、見たことない…」
どんな層なんだ!?気になるぅ。
「すみません、「G」お願いしますー」
と何かを要求する先生。
「G」ってなんだ?
ガンダムのGか?
「1.5で!」
1.5?ver1.5のガンプラか?
背中で「ヂッ、ヂッ」という音がする。
「今、縫ってるんですか?」
さっきの男と同じ質問をする俺。
間抜けだ。
「今、電気で焼き付ける機械で背中をナンタラカンタラ」
本当に背中でよかったよ。
見えるところじゃ無理だ。
「針と糸お願いします」
これから縫うらしい。
なんか今まで以上に、背中力が加わる。
「先生、家庭科得意でしたか?綺麗に縫って下さいね」
まぁ、そんな余裕を言える位麻酔が効いていた。
尻の上にはさみを置いてるのか、切る度に尻の上に何かが置かれる感触。
「あ~っ」
と、先生が声を上げ、針の追加を頼む。
「どしたんですか?」
「皮膚が硬くて…。針が曲がってしまいました」
どんな皮膚してんだ、俺の背中。
上の方に加わる力が増していた。
ぐぐっと、突くような感触。
思わず、「ウっー」と声を上げてします。
「痛かったですか?麻酔3cc追加!」
さらにしばらく縫われて終了。
思ったほど痛くなかった。
夜、もしガーゼ血が染みたらすぐに病院に電話しろと言われる。
縫ってしまえば痛みは減るらしい。
同じような処置をしても、薬飲まないで平気だったという人が多いらしい。
会計を済ませ、薬局で薬を買って帰る。
路上で見かけたお手製トーマス。
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中央駅前の100均で、体を心配して野菜ジュースなどを購入。

電話が鳴った。
液晶に「表示不可」と出ている。
「もしもし」
電話に出ると相手はこう言った。
「俺だよ、俺」
誰だ?弟か?
「亮介か?」
「ちっげーよ、何でわからないかなー」
イタズラと断定。
電話を切った。
再び鳴る。
出ようとしたら拒否してしまった。
隣の部屋で充電してたPHSが鳴り出す。
どうもそっちに転送が効いたらしい。
受話器を取る。
「もしもぉし~、うちだよ、んもぅ!」
電話の主はアキラ先生だった。
普段、自分のことを絶対に「俺」と言わないひとだからまったく分からなかった。
逆に「うち」と言われたら、ノイズ交じりの電話でも、すぐに分かった。
「大丈夫?入院じゃないの?」
いやぁ、カンボジアから電話なんて珍しい。
嬉しいですわ。
でも切った後にすぐ来たメールが
「最初に切るから4,5ドルもかかったじゃねぇかよー」
って、オレオレ詐欺みたいな電話するからでしょーが(笑)

抱いてたらうとうとと眠るさくら。
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術後だし、珍しくちゃんと布団で12時に就寝。

夜中の2時過ぎ、さくらが吠え出した。
しかりに起きてケージへ行くと、弟が帰ってきた。
どうもそれで吠えたらしい。
明日は友人の結婚式だそうで終電で帰ってくると思ってたら、中央で飲んでたとか。
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by ong-bak | 2006-09-01 13:31 | 写真日記


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