人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エンドー帝国  カンボジア撮影日記

enen.exblog.jp
ブログトップ
2006年 03月 21日

0321:お願い、俺に時間を

今日は春分なのでいつも以上に朝は人がワットに来ていた。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9104289.jpg
秋分が雨季のため、恐らく新年に次に多い人出だと思われる。
しかし、あいにくの天気で曇りのまま終了。
ガーが正月に実家に帰るので、俺とヨシさんの写真が欲しいと言う。
手術の面倒を見てくれた日本人だと、奥さんに見せたいらしい。
ヨシさんの写真がないので、タケオのアルバムの昔の写真を写して、写真屋へ。
バイクの修理がてら、店の向かいのラーメン屋で朝飯。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9142222.jpg
黄色の生麺でなくても、米のクィティウよりかインスタントのママーの方が好きだ。
修理が終わったかと店に戻ると、「鍵」と言われ、鍵を渡す。
エンジンかけないと直せなかったらしい。

「明日帰るの?」とあちこちで言われた。
そうだ、と答えると、「今回は帰るの早いね。次はいつ来る?」と言われる。
次は…
「次は、わからないんだ」
学生の頃は、年に2回定期的に来るのが当たり前だったのでみんなすぐに来ると思っているのだろう。
「寂しいねぇ」
そう言われると、日本に帰ることなんかどうでもよくなってしまう気がした。
ああ、俺はやっぱりこの町で死にたい、最近本当にそう思うようになった。
カッカディーを迎えに行き、帰りに両替屋で色々な支払い分の両替をする。
待ってる間のカッカディーの態度はZ!
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_922811.jpg
今日も人気のない時間を狙ってワットへ。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9233563.jpg
一番暑い時間を狙って行くのだが、それでも人がまばらにやって来る。
よし、今だ!
そう思ったら正面から誰かやって来たりしてうまくいかない。
地元民はいいのだが、やはり観光客だと画にならない。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_92499.jpg
第三回廊でプノンペンから観光に来た家族連れに会った。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9272959.jpg
クメール人にとってもアンコール・ワットは憧れの場所であり、観光地だ。
プノンペンの人は裕福かもしれない。
でも、貧しくても、この国の誇りであるアンコール・ワットの近くに住む、シェムリアップの人たちは、プノンペンの人たちよりも幸せなのかもしれない。
バイクを北に走らせる。
タ・プローム・ケルをちょっと過ぎた辺りで、コンポンチュナンから焼き物を売りに来ているバイクを発見。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9312928.jpg
おっちゃんのTシャツの背中まで焼き物。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9315983.jpg
アイスを食べるノリのいいHCCのおねーさん2人を激撮。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9325832.jpg
ワット・プリア・オンコンチュムへ石を撮りに行くと、小さな学校があって授業をしていた。
先生が手招きして授業風景を見せてくれる。
日本やヨーロッパの国々からかなり支援を受けているようで、壁に色んな国の人の訪問写真が貼ってある。
カンボジアの学校にしては珍しく、世界地図が書かれていたり、似顔絵が貼ってあったりと、非常に「日本っぽい」学校だった。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_946272.jpg
バイヨンの前では今夜のアンコールナイトの準備が行われ、その先のテラスでは昨夜のステージの撤収が行われていた。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9481686.jpg
簡易トイレが残っていることでその規模の大きさがわかるだろう。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_9495060.jpg
昨日はこれがもっといっぱいあった。
でもクメール人は暗闇で、テラスの前の広場で堂々と立ちションしていたが…。
小回りをぐるっと周って、タ・プロームを過ぎ、バンテアイ・クデイの前の看板が気になった。
なんて書いてあるのかはクメール語で読めないが、この周辺にクティスバラという遺跡があるはずだ。
道端で飲み物を売っていたおばちゃんい、「この辺りに遺跡ありませんか?」と聞いたら、「ああ、クティスバラね。この後ろよ」と教えてくれた。
子供が2人、案内をしてくれた。
民家の軒先を越え、乾ききった田んぼの先の段差の上に、レンガの祠堂が姿を現した。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_1122873.jpg
半壊した祠堂の脇に、彫りは甘いけどいい状態のリンテルが落ちていた。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_11231112.jpg
お礼におばちゃんの屋台で言い値でジュースを飲んだ。
こちらがある程度クメール語が理解出来ているのが解かると、「また遊びにおいで」と言ってくれた。
プラダックの昨日の家に写真を届ける。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_11251659.jpg
家の奥からお母さんが出てきて、「上がっていきなさい」と言われたが、明日の準備のことを考えるとそうもいかない。
丁重に断ると、「またカンボジアに来たら、寄りなさい」と言われた。
こうゆう出会いがあるからカンボジアっていいんだよね。

普段はボケーっと佐々木さんとロビーで過ごしている時は、時間がゆっくりと流れるように感じたけど、残りの時間がないという状況に陥ると、どうして時の流れはこんなに速いのか。
今日も1日が瞬く間に過ぎていく。

シェムリへ戻る。
ソカーホテルの壁に、日本食レストランの看板が作られていた。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_11292255.jpg
もう日本食レストラン飽和状態だからイラネ。
同じくソカーホテル内のアイリッシュパブなるノボリ。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_11302428.jpg
ここはなかなかイイという噂。
今回は時間ないので次回にでも。
まぁ、最後なのでソフィテルのバーに行ってビールを飲んでまったり。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_11335676.jpg
日経読んだ。
ビッチャラーにもらったTシャツでモロ1へ。
今日、ソフィテル以外は一日着ていたが、どうもピンク色は目立つ。
まるで林家ペー、パーだ。
でもせっかくのビッチャラーのプレゼントだから。

ベッドに横になって天井を見た。
ただの天井にSANYOのパクリの扇風機。
0321:お願い、俺に時間を_b0003143_11382453.jpg
この下で1ヶ月寝たんだなぁと思う。
最後の夜はそんなことを考えながら、寝た。

by ong-bak | 2006-03-21 19:11 | 2006春旅


<< 0322:さらば愛しきシェムリよ      0320:遺跡三昧 >>