エンドー帝国  カンボジア撮影日記

enen.exblog.jp
ブログトップ
2005年 08月 13日

0813:勝手にカンボジア写真ガチンコ勝負

久々の撮影の仕事。
今週は仕事が少なかった。
マジで困る。
青山で撮影なので、その前に明日まで都写美で開催されている「世界文化遺産写真展『アンコールと生きる』~クメールの文明の今」を見に行く。
b0003143_11312789.jpg
交通費がもったいないので、代官山から歩く。
カンボジアな写真なわけですから、それは色々と行った人からの情報が入るわけですよ。
後輩に、「エンドーさんの写真の方がいいです」と言わせようとしたら、「アレ、金払う必要ないっすよ!インクジェットだしタダ券持ってますからあげますよ。エンドーさんの写真の方が全然いいっすよ。それに…知ってる人がいっぱい写ってるし。」
いい後輩だ。
ただ、最後の「知ってる人がいっぱい写ってる」というのに疑問が残った。
昨日も他の人から「写真の腕はさほどでもない感じ」とメールが来たので、そんなにひどいのかと思いつつ会場へ。
後輩はタダ券くれる前に実家へ帰ってしまったので、1000円自腹で入場。
会期は明日までとあって、さすがに人が多い。

いい評価は新聞や写真雑誌に掲載されるので、素直に思ったことを書く。
会場には、超巨大なモノクロ写真が展示されている。
あまりにも巨大すぎて、複数の写真を貼り合わせて1枚の写真になっていた。
ロールプリントのできる大型インクジェットプリンターで出力し、縦長のパーツを組んで1枚の写真としていた。
写真の説明が表示されているのだが、あまりにも小さく、しかも下の方に表示されているので、腰をかがめて覗き込むようにしないと読めない。
巨大な写真を見るためには、数メートル後ろに下がらなくてはならない。
そして解説を読むため、壁数十センチまで近寄って、腰を曲げるの繰り返し。
めんどくさくなったので、全部読むのは諦めた。
写真自体も、同じような写真が延々と繰り返されているので、特に現地に何度も行ってる自分としてはすぐにおなかいっぱいだった。
会場全体が暗く、スポットライトで写真を浮き上がらせるような演出のため、壁に貼られていた解説文を読むまで、背景にカンボジアシルクが使用されているのに気づかなかった。

会場奥の柱には、四面仏塔の尊顔を大きくしたものを貼り合せ、四面仏塔がそこにあるかのような演出だった。
大きい写真だらけなので、インパクトが小さい。
ここだけ超巨大だったら、もっとインパクトがあったかもしれない。
その隣にカラー写真でクメール人のスナップが並んでいる。
正確には「並べている」というよりも「散りばめている」という表現が正しいかもしれない。
ここも、写真の解説が、中央下部に小さく表示されていて、非常に見にくい。
後輩の「知ってる人」の意味がわかった。
写ってる、写ってる。
カルテックスのねーちゃん、チケット販売所のねーちゃん、スナダイの室内写真・・・
他にも「俺、この人の写真持ってるよ」と記憶がある人間がちらほら。

一番奥の壁に、こちらはモノクロで印画紙でプリントされた写真が飾られている。
クメール人のポートレイトだ。
…ピント甘い。
区画の一部では、カンボジアに関するビデオ映像が流されていた。
時間がないのでちらっと見て後にする。

ポストカードが並んでいたのを見て普通に思った。
「俺の方がイケてる」
名前を伏せてポストカード売り上げ勝負をすれば負けない自信がある。
入り口で売ってた写真集を手にする。
2冊のうち、片方、「幻都バンテアイ・チュマールの神々」を開く。
それは、本当に「なんとなく」だった。
巻末を見ると、文献が記載されている。
バンテアイ・チュマールと、大プリア・カンについての資料だ。
しかも、衛星写真掲載!
b0003143_11385863.jpg
3500円、ソッコーでお買い上げ。
さらに、衛星写真から書き起こした地図に、バンテアイ・チュマールの衛星祠堂の地図まで載っている。
こりゃぁもうたまらん。

俺は遺跡写真は、基本的に俺は記録用としてしか撮影しない。
どんなにあがいても、あの神々しいアンコールの景色を、写真や映像で表現することはできないと思っている。
それに遺跡写真はこちらの方が好きだ。アマチュアでここまでやる人がいるのだ。(出身は写真系大学だけど)
俺だって、私費を投じてやっている。
メーカーや政府から機材も資金提供もなしに、一個人が今までカンボジアでよくこれだけ写真を撮ったと思う。
俺たちは、どんなにあがいても足場を組んで四面仏塔の撮影なんてすることができない。
名前が売れている人間が撮影して、それなりの場所が与えられ、新聞社などが広報でバックアップすればそれは人が入るサ。
金もコネもない俺は、はいつくばってでも上に登ってやる。
カンボジアの人物写真なら、負けない自信があった。
それは揺るぐことはなかった。
デジタルだと、写真教育受けてないのに独学で現地で撮りまくってるアキラ先生が今のところ脅威。
モノクロ写真の経験がないとはいえ、独学であそこまでできるのは恐ろしい。

ただ、周りから来た前評判ほど悪くはなかったのが率直な感想だ。
入場料1000円?まぁ妥当でしょう。
欲を言えば800円。

会場を後にして、青山の現場へ。
今日の仕切り屋さんのおばはんは、保育園の先生かタメ口で仕切る。
逆にカメラマン控え室に出入りしていた若いあんちゃんは、「飯はでないのかよぉー」と言うおじさんカメラマンの言葉に「すんません、こんなものしかなくて」と慌ててお菓子を持ってきた。
気が利くので、おじさんカメラマンもちょっとうれしそうだった。
いつまでも出ない新機種でカメラ談義。
やっと呼ばれて撮影。
帰る頃には雷鳴っていた。

横浜で乗り換えて、電車を待っていると雷が鳴る。
b0003143_1132135.jpg
曇り空を撮影した途端、横殴りの雨がホームに降り注ぐ。
来た電車に乗って横須賀へ南下。
雨は降った形跡もなかった。
駅を降りた途端にぱらぱらと振り出した。

帰宅すると4っつも珍しく郵便。
開けると、先日オークションで落とした「メタルギアソリッド3」到着。
b0003143_11415610.jpg
これでまた時間がつぶせます。
最近PSPの購入検討中。
[PR]

by ong-bak | 2005-08-13 23:36 | 写真日記


<< 遊び場は線路      0812:ツーバイフォー >>