2005年 02月 16日
床に就いたのは午前4時半。 すぐに眠りに落ちる。 なーんか揺れている。 っていうか、滅茶苦茶揺れてんじゃん! 体に合わせて、床が頭のほうと足の方を激しく行ったり来たりしているのがわかる。 寝ぼけているが、揺れは凄い。 プレハブの建物だから潰れたら怖い。 しかも長い。 まだ揺れている。 隣の家から叫び声が聞こえた気がする。 慌ててテレビを点けるが砂嵐。 (受信料を払っていないからではない。皆さん受信料は支払い拒否しましょう☆) アンテナ刺しているときのほうが映りが悪い時があるので、抜いているのかもと思い、アンテナケーブルを手繰り寄せると切断されている。 チャンネル変えても映らないテレビ。 外へ出ると、地面はびしょ濡れ。 一瞬、天変地異かと思ったが、寝る前に雨がぽつぽつ降っていたのを思い出す。 暗室に行くと、まだ作業してるのが何人かいて、近くにあったラジカセでラジオの電波を拾う。 どうやら茨城だかどっかで揺れて、震度は4くらいだったようだ。 それだけ確認して、寝た。 10時過ぎ、起きて暗室の準備。 できれば今日で焼きは終わりにしたい。 残りの印画紙は4枚。 焼くコマは3コマ。 ギリギリ。というかほぼ一発勝負。 しくじったら、10枚数千円の印画紙を買わなければならない。 それだけは避けたい。 先月のバイト代、フジフォトの準備やらでシフトをあまりいれなかったので48000円程度。 出費は避けたい。 1コマ目を焼く準備をしながら、レンズの絞り値が点灯しないことに違和感を覚えた。 仕方なく焼いてみると、左下の周辺光量が足りない。 明るくして点検すると、引き伸ばし機のレンズボードが曲がっていた。 なんてこった。 これで1枚ミスった。 もう、余裕は無い。 レンズボードを元の位置に戻し、ピースで念のため濃度を確認して再プリント。 今度はOK。 研究生だか院生だか知らないが、ドアの閉め方を知らない馬鹿な女が約1名。 やたら出入りを繰り返すのだが、その度にドアを半開きにする。 えーと、サムインデスケド。 外からの冷たい空気が仕上げ室に入り込む。 それも今日だけの話じゃなくて、本当にこの馬鹿女、扉の閉め方を知らないらしく、先週からずっとそうで、その度にあからさまに俺が扉を閉めているのにもまったく動じない。 まぁ、写真焼きながら編物なんかしてるんだから、どうせたいした写真を焼いているわけでもないんだろうけど。 本当にウザイわ。 そして、外から戻って、入ってきた時「あー寒い」とつぶやいている。 しかもドア、また開けっ放し。 貴様も寒いならきちんと扉閉めろや、ボケナスが。 二十歳を過ぎたそんな救い様のないアホのせいで気分は最悪、テンション落ちっぱなし。 前回のように印画紙が折れたら今度は代えがない。 とにかく落ち着くように自分に言い聞かす。 2コマ目。 データを採取して、ゴミが写り込んでいないか、6切の紙を4枚使用して確認。 露光して慎重に薬液に漬ける。 折れ目も無く、なんとか無事に焼けた。 しかし、暗室内と仕上げ室で微妙に色温度が違うのか、仕上げ室だと濃く感じる。 俺の標準濃度より若干濃い。 この際、額装してあまりにも違和感あったらやりなおそう。 最後の1コマ。 残りの紙も1枚。 失敗したら全てが終わる。 1発勝負。 ストレートで焼ける楽なコマにしようかと迷う。 しかし、空の部分などの焼き込みが必要であっても、カンボジアの再生と未来への期待も込め、新郎の写真を焼くことにする。 バライタのペーパーで念入りに濃度チェック。 部分部分のテストを繰り返す。 本番用の紙とテストプリントの濃度が若干違うので、おおまかに計算。 計算といっても、経験とカンで最終的な濃度を決める。 印画紙をセット。 タイマーを合わせ、ベースになる部分を露光。 素早くフィルターを替え、空と、地面の明るい部分を焼き込む。 イーゼルから印画紙を抜き、現像液へ。 2分間染み込ませ、折れないように停止、定着と続けて処理する。 定着の後、蛍光灯を点けてその浮かび上がった像を確認する。 濃度バッチリ。 目立つゴミなし。 神降臨。 3コマ、大全紙4枚で仕上げました。 まだまだ乾燥、仕上げあるけど。 とりあえずプリント終了。 周りに「絶対オカシイ、もっと暗室に入ってろ」と言われる。 一段楽したし、帰るつもりだったけど、ポストカードをそろそろ作らなければいけないのにまったくわからん。 皆、ぼちぼち展示の準備を始めている。 ふるやんにポストカードの作り方を聞いたらぶっちが解るとの事で、色々とやってもらってできた。 イラストレーターってフォトショップと全然違うのね・・・ そんなこんなで2時を回ると、泰ちゃんがやって来て、スタジオで4×5の撮影を頼まれる。 いつもシャッター切ってた映像学科のスエさんが風邪でダウンしてるらしい。 今年は風邪流行っている。 渋谷と秋葉原をバックにした「風景写真」を撮る。 5時過ぎに終了。
by ong-bak
| 2005-02-16 21:19
| 写真日記
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カンボジア専門カメラマン、エンドーの旅そして日々の(怠惰な)生活 カンボジアの写真と言えばエンドー帝国。急性骨髄性白血病により2007年7月14日逝去。エンドー帝国は永久に不滅です。 by ong-bak カレンダー
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